劇団のお稽古でいつも言っていることなんですが、
『想像』と『創造』は大事だと私は考えています。
イメージがはっきりしていないものは人間は表現できないのではないかと考えているからです。
あやふやなイメージのまま何か動作(台詞を言ったり、仕草をしたり)をしてもやはり、それはなんとも中途半端なものになってきてしまうと考えるものです。
台本や脚本、シナリオの世界では所謂、虚構のモノが書かれていることがあります。しかも、演じる役者さん本人としてみれば―仮令、キャラクターがその行動に必要な衝動があったとしても―全然必然性、必要性のない行動を取らねばならないわけです。

また、こんなことも考えられます。
舞台でもアニメでも、現実にはまず実現不可能なことがままあります。また、犯罪行為が物語上では行われる場合もあります。
例えば、ドラゴンボールの孫悟空がかめはめ波を出したり、鉄腕アトムがそらを飛んだり。はたまた、王女メディアが子供を殺したり、前田慶次が人を斬ったり・・・
もちろん、画面や舞台上ではそのキャラクターたちがところ狭しと上記のような行動をしているわけです。それを演じる役者さんはこうした事ができたり、経験したりしているのでしょうか。
今までの経験上、空を飛ぶ人間もかめはめ波を打てる人間もお目にかかったことがありません。前述を演じる役者さん方は壮大なイメージを明確にもって、それを表現されているのです。イメージを漠然ともつことは存外簡単なのですが、事細かにイメージを練り上げていくこと、しかもそれを一瞬にして行うことがとても大事なわけです。
例えば、空を飛ぶキャラクターを演じたとしたら、飛んでいる時の空気感、自分の掌の感覚や顔の感覚、心情や視界を明確にイメージできることが大事だと考えます。
無論、法を犯さず、様々な経験を積むことで、より一層のイメージを深めることができるわけです。
例えば!
ヘリコプターに乗って空を飛んだことがある人とまったくない人では、上記のキャラクターを演じる時にベースのイメージが違うでしょうし、役作りの時間や方法もまったく違ってくると思います。
台本をもらったら、制限なく、まずは自由にイメージし、空想し、そしてそれを具現化するべく何通りも試してみる。そして、監督や演出の意向を聞いて、変更を時には根底から創りなおす、こういう作業が非常に重要だと私は考えています。
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