私は冬生まれなので夏の暑さには滅法弱いのですが…
この涼しさ!良いですね♪
常夏ではなく…常秋なんてならないでしょうか〜
さてさて、今日の話題は『大事な箇所』です。
何の大事な箇所かと言えば…
そう、台本の中で見落としがちでそれでいて大事な箇所です。
それは・・・
『…』だったり『―――』という箇所です。
最近は常識にもなりつつある、メールのやりとり。
ちょっとイメージしてみてください。
とあるもらったメールのタイトル、
『実は』
というのと
『実は…』
というとのでは
印象が違うと思いませんか?
後者の方がなにか意味ありげです。
閑話休題。
台本や脚本の、特に台詞の部分に現れる『・・・』と『―――』。
私はこういうダッシュや三点リーダが出てきた時こそ、役者さんが想像し創造する一番のポイントだと考えています。
これは単に黙るということではなくて、
ある時は言葉につまり・・・
ある時は相手を見つめたり・・・
ある時は空想、回想をしている―――。
思いを巡らせる時間であり、思いをある種覚悟する時間/空間ではないかと考えています。
そんな時だと思うわけです。その台詞をしゃべっている人のみならず、全ての役がその『・・・』や『―――』で何かしらの動きや気持ち、仕草を創造できたらそれこそ、そこにしか生まれないアンサンブルができるのではないかと思うのです。
この『・・・』や『―――』の表現は無限に存在すると思います。また、『・・・』や『―――』を表現することによって初めて俳優さんの個性やパーソナリティの一部が発揮されるとも思います。
台本や脚本を読むときに是非、この『・・・』と『―――』ではどのような空間になっているのか、また、他の台詞や仕草にどのような影響を及ぼしているのかといったことを考えてみると面白いと思いますし、役作りをする上で絶対に忘れてはいけない箇所だと考えています。
この『・・・』と『―――』でもその登場人物は何をどのように感じ、どんな息遣いをしてどんな顔、表情をしているのか―――生きている以上何かをしているはずで―――台詞本体のみにとらわれず、こうした仕草や表情を想像し創造していくこと、メールの喩えのように印象深い役作りをしていくことが大事だと考えています。