★いつも応援、ありがとうございます!★
にほんブログ村 演劇ブログへにほんブログ村 演劇ブログ 演出家へにほんブログ村 アニメブログ 声優へ人気blogランキングへ

2011年12月09日

歳を聞かれても困ります〜

寒いです。
寒すぎます。
師も走る、という師走。
このブログを読んでいただいている皆さんは体調を崩されていないでしょうか…
私は今、何故か寒すぎて左手が痛いです〜


さて、さて。
今回は役作りする中で『年齢』ということをテーマに書きたいと思います。
私は講座やお稽古の中で役者さんに
「この役は何歳くらいなんですか?」
と聞かれるととっても困ってしまいます。

何故って・・・
年齢を、歳という値に複数で話しあう上であまり意味を見いだせないからです。
ひねくれているからかもしれませんが・・・
例えば、”14歳”と聞いてイメージすることは人それぞれ違うと思うのです・・・
役に向かい合うためにはイメージ、想像する事がとても大事なのですがこの年齢という指標、実はとてもあいまいなものだと思うのです。


とある台本を読みつつ、その役の年齢を参考にすることはとても有効だと考えます。
しかし、この年齢というものがちょっとクセモノだと私は考えています。

どういう事かと言うと、
『年齢という値は、共有できない』
のではないか、と考えています。

これは自分の実年齢と違う年齢設定が台本上に書いてあったとしても、それは、読んだ人間によってイメージする印象が著しく違うと考えるからです。

例えば、14歳の役があるというときに、
ある人は
 ・やんちゃな時期だね〜
と思ったり、
またある人は
 ・受験勉強をたくさんして、きっと一生の内で一番勉強した時期
と捉えるかもしれません。
無論、その台本にかいてある情報に即したイメージはできますが。
また、もう一方で例えば、'声'についても…
”14歳”をイメージした時の声というのは人それぞれ違うと思うのです。
また、14歳を若いと感じるか、躍動的な年齢と感じるか、14年間生きた人間と考えるかによって変わってくると思います。


実際に具体的に年齢という指標はとても解り易いものだと思います。
しかし、演出家を含めて、この値に対して、合致するイメージが必ずあるかと考えるとなんとも抽象的な感じになってしまいます。


私の考えですが、こうした場合、他の登場人物との比較をすることによって、より具現化するのではないでしょうか。実年齢もそうですが、台本の舞台となる中心的話題でも比較の対象になると思います。例えば、とある物語の舞台が『被服業』だっとしたら…

『AさんはBさんよりも若いだろうけども、恋愛にかんしてはBさんよりも経験豊富』などなどとイメージできると思います。


こうした詳細なイメージを組み合わせることによって、年齢―――その役の若さが捉えることができると思います。
同時に、こうした中で、大事だと考えているのが、
『どういった経験をしているのか』
ということです。

その登場人物には必ず背景が存在します。
登場人物が登場するその瞬間までに、他の登場人物、または登場しないけれども、関わったであろう人物とどこで何をしたからこそ、その登場人物の行動になったのか、ということを明確にイメージすることの方が大事だと私は考えています。
posted by 武藤賀洋 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 表現論【ムトウ版】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月02日

注意力散漫?!神経衰弱?! 緊張と硬さ

すっかり冬ですね〜
こんな日はお鍋でもつつきたいです♪

さてさて、今日のお話は「緊張と硬さ」ということについて書きたいと思います。

先だっても書きましたが、お芝居をしている時にはテンションを張る、という意味での緊張はとても必要だと考えています。
しかしながら、緊張を通じて、身体が硬くなったり、気持ちが切り替わらなかったりしたら、これは本末転倒です。

−――例えば車を運転する人はよくご存知かもしれませんが、−――
『前を見て運転しましょう』よく言われる注意文句です。しかしながら、これを額面どおりに捉えたら、
安全運転の一部分しか反映されていません。車を運転していると、四方八方から危険がやってきます。
ルームミラーを通じて、後ろの確認も必要です。前だけを見ていたら、大変です。
脇見よそ見をするのではなく、四方八方に注意を配ることが安全運転の秘訣だ、そんなことを警察の知り合いの方に教わったことがあります。

上記は例え話ですが、昨今問題になっている、飲酒運転。飲酒をしたら、注意力散漫、状況判断が鈍くなってしまうため、事故を起こす可能性が非常に高くなり、その事故は致死率が高いというのは誰が考えても明かだと思います。

お芝居も、脚本があるとは言え、計算し尽くされない部分も多くあります。
また、その時その時に反応しなければ、誰がやっても同じというある種つまらないものになってしまいます。

話はちょっと逸れますが・・・個性というのは、見た目、外見、喋り方、雰囲気で既に構築されているそうです。ですので、”自分しかできないことをやってやろう!”というように力むのはかえって個性をつぶしてしまう可能性もあるのです。

閑話休題。だとしたら、お芝居を創っていく上で他の人と区別され且つ”生きたお芝居”をするにはどうしたらいいのでしょうか。
それは常に舞台上の至る所に注意を払い、自分の動きは自分でコントロールできるようにしていくことが良いかと思います。注意を払い、それに反応できるようにすることが非常に重要だと思います。
これは視線や聴く力などが色々な状況からくる硬さで役に立たなければまったくもって、意味がなくなり、「前だけみる」運転になってしまいかねません。

お芝居をする前には準備運動などをしっかりとして、対応できるリラックス環境を自分で構築し、お稽古やレッスンに入ったらテンションを張り、色々なところに注意を払うのが肝要だと考えております。
posted by 武藤賀洋 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 表現論【ムトウ版】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月25日

再度・・・芸術に答えはない

大変おそくなりましたが、先日の劇団新和座第5回公演 トンデモ医者にお運びいただき、
また応援していただき、本当にありがとうございました!
これからも更に求め続けて、精進してまいりますので皆様、どうぞ引き続きご贔屓いただけますようお願いいたします。

さて、このブログの最初の方にも書いたのですが・・・
私は、
『芸術に答えはない。』
と考えております。

どんな物語でもどんなお芝居でも、「正解」なんてないと思いますし、
「正解」を求めてつくったりしたら、楽しくないと思っております。
その物語や役について、役者が10人いれば10人分の、スタッフが10人いれば10人分の、
お客様が100人いれば100人分の答え、正解があり、どれが一番正しいかということはないと感じております。と同時に正解を求めることが非常に困難だと考えております。

では、なぜ正解を求めることが困難、答えがないと考えるのでしょうか。
正解を求め悩むから「つくる」という行為が終わった後、充実感があるとも思えます。
しかしながら、我々が手がける世界は人が相手の職業だと思うのです。
―――。万人を満足させることのできるお芝居に私は未だ出会ったことがありません。
演技、演劇にも数学などに用いられる公式のようなものがあれば答えを導きだす
のは簡単なように思えます。
もし、芸術の世界に公式が存在していたら・・・芸術家、表現者、みな同じものを導き出して気持ち悪いと思います。

ただ、やはり『セオリー』的なものは存在すると思います。
そのセオリーを学んで自分自身で作り直していくというのが最初なのではないかと感じます。

創作をしていて悩むのはとても良いことだと思います。
それは
何が正しくて、何が間違っているなんて誰にも判断できないと思います。
(色々な作品を観てそれを思うことは感性を磨く上で非常に大事だと思います。)
お稽古場でダメ出しがあったとしても、単にそれは監督さん(もしくは演出)の創作過程の一つであって、且つブラッシュアップの一つであり、決して正解を導き出すものではないように思います。
なぜならば、もし演技に「正解」があるとするならば、その時に示した演技と同じモノ、寸分狂わず同じものは2度とできないからであります。

細かいことを言うと「不正解」も答えの一部です。つまりは演技というものに、正解も不正解もなく、ましてや完成することなんて、完璧になることなんてないのではないでしょうか。

だからといって、作品を完成させないわけにはいきません。
妥協するわけにもいきません。
お稽古、練習を通じて、何度も何度も塗りなおしていって、はじめてそこで
”日の目が見れる”という判断を通過して世の中に出て行くものだと感じます。

世の中に完璧な芸術などない、だから悩み続けるのではないでしょうか。そして、毎回新たな発見をしていくのが創作だという気がしてならないのです。

このブログでお知らせしている研究成果や方法も単に1例でしかありませんし、けっして答えでも正解でもありません。研究を続けることで別の方法や技法が発見できるかもしれません。

私は「芸術に答えはない」という思いを更につづけ、日夜研究して参ります。
ラベル:芸術 お芝居 演技
posted by 武藤賀洋 at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 表現論【ムトウ版】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。